ホテル内は客室、ロビー、レストランともども禁煙であり、喫煙はスモーキングルームでどうぞ……という形式になっている。ところが、わりと客室で煙草を吸う人は少なくないらしい。1982年のホテルニュージャパン火災も直接の火災の原因は宿泊客の寝たばこの不始末である。
ドラマみたいに頻繁に「姉さん、事件です」となるワケでもない。(……って、第1シリーズから30年、最終スペシャルからでも19年経ってるのか。)
暇なときは、緊急対応の手順確認と共に、過去の事件事例集を読んでるんだが、その中からピックアップ。
客室内には火災感知器がある。これが作動すると裏にある受信機が盛大な音を立てて、どこそこの火災感知器が作動した旨を表示する。そうするとその現場に急行することになるわけだが、その時に作動した感知器は修学旅行団体に割り当てられた客室内のものであった。隠れて煙草を吸ってたワケだが、煙草の煙で反応したという単純な話ではない。うちのホテルの客室内には熱感知器と煙感知器が設置されている。煙感知器のほうは光電式スポット型感知器というタイプ。感知器の内部で発光する部分と受光する部分があり、その間が遮られると作動する。火災の煙でも反応するが、浴室扉を開けっぱなしで水蒸気がもうもうと立ち込めても反応する。今回は、煙草の臭いをごまかすために、盛大に制汗スプレーを客室内で振りまいたために反応したらしい。
……と言うわけで、修学旅行生の諸君。客室内で隠れて煙草を吸うときに、制汗スプレーや消臭スプレーの類を大量に振りまくのは、ご法度だぞ。
コメント
コメントを投稿